2015年9月、「国連持続可能な開発サミット」においてSDGs( 持 続 可 能 な 開 発 目 標:Sustainable Development Goals)が採択され、国連に加盟する全ての国が2016年から2030年までに持続可能な開発のための諸目標の達成に向け行動することを宣言しました。
日本政府においても2016年5月に総理大臣を本部長とする「SDGs推進本部」が設置され、2020年12月に「SDGsアクションプラン2021」が決定される等、取組みが進められています。
JRRも昨年(2021年)7月に設立以降、ESG(Environment(環境)・Social(社 会)・Governance(ガバナンス))の課題を考慮してJRR自身と会員に対し啓蒙とサポート体制を強化すべき議論を行ってきました。JRRの活動は直接的にも社会インフラの一端を担うという点での社会貢献活動の実施等の観点で、様々な取組みを行ってきたところですが、さらに中長期的な視点 においてSDGsで掲げられている諸課題に対する取組みを強化するため、2022年4月よりSDGsの推進体制およびSDGsの17目標と関連づけた取組項目を決定し、必要な見直しを行いながら、具体的な取組みの推進を図っていきます。
SDGsの課題は非常に多岐にわたるためJRR役員会でのテーマとして議論するとともに会員の成功例などを幅広く情報共有し、年次ベースで以下の総括(PDCAサイクルを回す)を行っていきます。
■SDGsに関する施策の立案(Plan)
■全般の対応を行いつつ案件により関連する検討部会に業務を委嘱できる体制(Do)
■進捗状況を定期的に確認・必要な見直し(Check・A ction)
屋根強化の際に「SDGsへの取り組みの評価」といった点にも目を向ける等、会員への各サービスの提供を通じて、SDGs17項目のうち次の4項目への貢献に取り組みます。
「目標7:安価で信頼できるエネルギーへのアクセス」
「目標9:強靭(レジリエント)なインフラ構築」
「目標11:持続可能な人間居住の実現」
「目標13:気候変動とその影響を軽減するための対策」
インフラ基盤となる電気における太陽光発電システムの設置に対しユーザーに費用負担をかけないモデルの活用で災害時でも電力を確保できる住まいづくりを支援しています。
現在もっとも気象被害の影響を受けにくいストーンチップ(石粒付きガルバリウム鋼板)は、1枚ごとを複数のネジで固定するため実験では風速70mまで耐えることができます。また軽量であるため建物の重心が低くなり、地震の揺れに遠心力がかかりにくくなります。このように自然災害に耐えうる屋根材と、その効果が持続できる適切な施工法との組み合わせを検証し、協会会員を通して市場への普及を図っております。
屋根の全面リフォームを求めないエンドユーザーや、部分的な補修で解決できる物件に対しては、オリジナルの高耐久塗装補強によって原状復帰を果たすための施工指導ならびに材料提供を行っております。
通常の塗料と異なり、粒子の細かい塗料なので素材に結合し剥がれない上に、屋根素材そのものの強度を格段と向上させることができます。また、防錆性能も優れており、金属屋根の耐久性向上にも適しております。
協会が普及に協力するストーンチップ(石粒付きガルバリウム鋼板)は耐久性が高いほか再塗装も不要です。石粒が太陽光を拡散し、雨音を吸収するためするため遮熱性、遮音性に優れており省エネにも貢献しております。太陽光発電と組み合わせることにより更に気候変動への影響を少なくすることが可能です。
SDGsの17目標の達成に向けたJRRと会員共通の取組みとして、会員の意識醸成や理解促進を目指して、また、既にSDGsに取り組まれている会員の取り組み状況の把握や取り組み内容を参考にし、各種調査の実施、および協会としての説明会の開催、会員の取り組み事例の紹介等を行っていきます。
その結果の還元による会員の一層の取り組み促進を目的として、会員を対象にSDGsやESGに関する取り組み状況を、当協会ホームページで還元していきます。